学歌・寮歌
愛媛大学 学歌
作詞:井手 淳二郎 作曲:下総 皖一1.伊予の高嶺の 尾根にそひ
立てる群山に 花咲きつぎ
雲とざすとも 雲分けて
求めむ高き 遠きもの其を2.瀬戸の内海の 磯つなぎ
ならぶ砂浜に 鳥飛びかひ
波あらぶとも 波越えて
究めむ深き 博きこと其を3.二名愛媛の 名をしたひ
つどふ友たちよ 空晴れたり
いざあらた代の 図負ひて
明るき道を ただに進まむ暁雲こむる(松山高等学校大正九年度寮歌)
作詞:西山 義雄 作曲:中山 次郎1.暁雲こむる東明の
金色の扉開け行けば
古城に朝日影映えて
健児の胸に希望湧く2.葉末の露の繁くして
露に明け行く夏の園
暁清き涼風の
思は馳する雲の上3.校庭淡く黄昏て
星夕闇に輝けば
今蕭篠の秋の聲
若人我に涙あり4.銀河の流れ眺めつゝ
菩提樹蔭に想を馳せ
ローマの廃墟今し見る
二千里外の月の色寮歌「若葉の古城」 旧制松山高等学校 寮歌 (大正11年)
作詞:西本 義男 作曲:山内 俊雄旧制松山高等学校の後継である新制愛媛大学々生諸君よ!
大先輩に引き続き、母校の校旗振り持ちて朗々と歌うべし!
西本義男先輩 作詞、山内俊雄先輩 作曲、1922年 若葉の古城
Eins! Twei! Drei!!一、
若葉の古城(こじょう)上り来て 空しく更(ふ)くる青春を
我声低く誦(ず)する時 思ひは遠き古里(ふるさと)の
御空(みそら)に光る星七つ 啓示(さとし)の色に冴ゆるかな二、
内海(うつみ)に咽(むせ)ぶ落ち汐(しお)の 遠鳴(とおなり)聞けばしみじみと
片帆恋しき漁舟(いさりぶね) 赤き夜泊(やはく)の灯(ひ)を恋(こ)ふて
夜すがら叫び狂ふてふ 淋しき海鳥(とり)を偲びつゝ三、
乱るゝ花影(かえい)頬に受け 小胸(こむね)に秘めし若き日の
憂ひを語るわが友が 指さす彼方南(みんなみ)に
沈黙(しじま)を煙(けぶ)る峯々は 五代(ごだい)が森か石鎚(いしづち)か四、
あゝ五丈原(ごじょうげん)悲愁(ひしゅう)の夜(よ) 三顧の意気に感じては
鬼神は玉と砕けたり 杯(さかずき)あげよ君いざや
燃ゆる誇りを讃(たた)えつゝ 琥珀の酒に酔はん哉五、
生命(いのち)の果てしらに 幾夜(いくよ)結ばん草枕
使命ぞ重き若人が 月三更の酒汲めば
明るき希望照る瞳(まみ)に 三歳(みとせ)の夢のさゆらぐよ寮歌「月碎け散る」 旧制松山高等学校 寮歌 (大正13年)
作詞:不詳 作曲:大野 慶文新制愛媛大学々生諸君!
大先輩に引き続き、母校の校旗振り持ちて、朗々と歌うべし!
1924年 松山高等学校寮歌「月碎け散る」
Eins Twei Drei !一、
月砕け散る拓堤(たくてい)の
秋揺落(ようらく)に暮れゆけば
時の運命(さだめ)のわびしさに
眉(まゆ)濃(こき)みどりの若人(わこうど)よ
明日は別れの袖寒く
果(はて)無き旅に立(たち)出でむ二、
温泉(いでゆ)の町の森影に
草笛吹きてありし日の
行きて帰らぬ春秋(はるあき)の
流れ空しき世の姿
今別れては何時(いつ)の日か
友と語らんすべもなし三、
命の楯に刻みたる
三年(みとせ)の名残夢の跡
古城(こじょう)が丘に鐘鳴れば
胸血(むなち)あふるゝ思ひ出に
豊頬(ほうきょう)あはれ旅の子等
若きこの日のわりなしや四、
さあれ雄々しく人の世の
誠を尋ね生きん身は
葡萄の甘きに接吻けて
高唄ふ哉護国の譜
若き日本の歡喜に
今宵團樂の灯は赤しあゝ南海の夢の春 (三光寮を歌ふ)旧制松山高等学校昭和七年度寮歌
作詞:津川 侃治 作曲:三光寮寮生一同一、
あゝ南海の夢の春
花の酒宴(うたげ)に屯(たむろ)して
今宵血気の若人が
歡喜の極(きはみ)躍り舞ふ二、
疲れて眠るよもすがら
敷き寝の花を蹴て立てば
緑酒琥珀の盃に
宿す千里の月の影三、
橄欖(かんらん)の花手折りては
常闇(とこやみ)破る暁(あかつき)を
希望に燃ゆる君と我
高き理想を語らなむ四、
明治の帝(みかど)神去りし
日出る国を守らんと
籠りて立つる三光の
真紅の意気を知るや君五、
浮世の道の果遠く
疲れ倒れし若人よ
黙示ありげに星屑は
夜明けの空に瞬きぬ六、
古城過(よぎ)りて雁(かりがね)の
鳴音(なくね)悲しき月の夜
思は遠き故郷に
憂兒(ゆうじ)の夢や涙あり七、
波北海に鳴りとよみ
海鷗(かいおう)高くなき叫ぶ
祖國の嵐いざ立ちて
仰げ理想の北極星八、
梅の香かほる三光の
自治燈永久(とは)に醜雲(しこぐも)を
拂(はら)いて照らす皇國の
一大巨火と輝かむ
寮歌「流れむなしき」 旧制松山高等学校 寮歌(昭和17年)
作詞:北澤 博 作曲:岸田 雅信
「噫紺青の」 旧制松山高等学校 野球部凱旋歌 (大正11年)
作詞:西本 義男 作曲:西山 辰男
「破邪顕正の」 旧制松山高等学校 柔道部歌 (大正11年)
作詞:西本 義男 作曲:大津山 宗